シャンカラの樹の下で - 瞑想とヒトリゴト -

瞑想・前世・白昼夢。自分の見て感じる世界に対する考察・感想・検証の独言。

お金が虚構に流れると、社会は貧しくなる

今回は身近なお金にまつわる話。

私は、投資(正確には、投機目的の株や不動産の売買および仮想通貨)は、資本主義の大きな落とし穴だと考えている。
なぜかというと、それらは実態あるモノにお金を流さず、実態が無い虚構にお金を流す行為だからだ。

資本主義というのは、お金という『万能の引換券』によって回っている。
お金は、モノと引き換えるからこそ価値がある。

だが、お金それ自体に価値があると思いこんで、お金を使ってお金だけを増やそうとする行為というのは、モノと無関係になる。
本当ならモノに支払うべきお金を、仮想通貨などの虚無なものに注ぎ込むとどうなるかというと、実態の市場からお金が減る。

すると減ったぶん、本当に価値がある仕事、人が生きるための糧となる仕事にはお金が回らなくなってしまう。
そうすると社会全体が貧しくなる。

お金はどこかにはあるはずなので、モノの値段自体は上がる。そのくせ市場にはお金が無いため、支払えるお金は減る。
そういう状態になるだろうと私は考えている。

今のインフレと追いつかない賃金向上の構図は、環境の変化の問題もあるかもしれないが、こういった投機による経済のひずみも影響しているのではないか? と個人的には感じている。

だから、私は投機というものは、あまり良いものだとは考えていない。
それは世界を貧しくするものだから、なるべく関与すべきではないと考えている。

みんなで豊かになりたいなら、お金というものは、ちゃんと目の前にあるモノに流すべきだと思っている。