シャンカラの樹の下で - 瞑想とヒトリゴト -

瞑想・前世・白昼夢。自分の見て感じる世界に対する考察・感想・検証の独言。

魂の声を見失う理由と、その取り戻し方

魂の声を見失う理由

私たちが生まれてきたとき、まだ赤ん坊のとき、その時は誰でも魂の声に従って生きていたはずだ。
それがなぜ、大人になるにつれて、聞こえなくなってしまう人が多いのか? それを取り戻すにはどうすればいいか?
今回は、そのお話をしたいと思う。

聞こえなくなる理由

これには、主に以下に記載する3つの要因が、社会に存在するからだと私は考えている。

1:エゴのための情報

人間社会というのは、つねにたくさんの情報にさらされるシステムがすでに築かれている。
それらの情報の大多数は何かと言うと、企業が商品を売るための宣伝とか、個人や団体が自分の思想や感情を押し付けるための情報だ。
中にはもっと積極的に、詐欺のカモにするための悪意ある情報操作も含まれていたりする。

そのような情報は、自己のエゴのために他者をコントロールしようとする意図とテクニックによって構築されている
現代社会というのは、何を使えば人間が扇動されてしまうかがすでに研究されている。感情や欲求や無意識の印象に訴えかけるかたちで、他者の価値観や思想や感情を、恣意的に都合よく塗り替えようとする発信源が幾つも存在する。

このような情報に日々発露されることによって、意図せずに他者の影響を強く受けてしまうパターンが日常的にある。

2:身近な人々

自己のエゴのために他者をコントロールしようとする存在は、なにも情報だけに限らず、個々の人間もそうだったりする。
身近な人の中であっても、このような人はいないだろうか? 例えば、自分の機嫌で他人を振り回したり、自分の満足のために他人を利用しようとしたり、言いくるめたりしてこようとする人物だ。

それが両親であるケースすら当たり前にある。
親の期待を背負わせるとか、子供の将来や幸せを定義したり、コントロールしようとする親というのは、「子のため」を装いながら、自分自身のエゴを押し付けてきている状態だ。

このように、身近な人々であっても、エゴを押し付けてくる存在というのは幾らでもいる。
これらの影響を受けることで、自分の価値観が曖昧になり、他人軸で生きる人間になっていってしまう。

3:社会的な圧力

社会の中で生きていると、べき論がはびこっていたり、普通でなければいけないという圧力があるかと思う。
時には、自分が所属している場所と、同じ価値観や同じノリが共有できなければ、省かれてしまうという圧にさらされることも珍しくないだろう。

これらの圧が、感情や思想や価値観に触れない範囲ならまだ影響は少ないと思う。でも中には、思想や価値観に働きかけてくるものがある。

そうなるものの多くは、恥をかきたくないとか、損したくない、勢力を強めたい、あるいは教示してやることに対する自己満足のような、他人のエゴが隠れていることも多い。
よって、これも他者のために自己を曲げさせようとして働きかけてくる圧力のひとつだ。

このような影響に発露され続けることによって、自分の本当の望みは何か? 本当の「魂の意思」は何か? を見失ってしまう。
本当は社会的に上書きされただけなのに、表層的な自己とか、表層的な思考や感情が、自己のすべてだと思うようになってしまう。

当たり前に存在する圧力たち

これらの圧力は、この社会に当たり前に存在していると感じられた人も多いかもしれない。それは事実で、どこにでも存在する。
だからこそ事実として、魂の声を見失う人というのは、めちゃくちゃ多い

でも、ひとくちに圧力とか情報といっても、これが、エゴのための押し付けでなければ、問題は滅多にはおこらない。
例えば、「食べ終わったゴミは捨てましょう」という圧は、どこかの特定の誰かのエゴや欲望のための価値観コントロールではないので、とくに影響力はないだろう。
情報だって、感情や欲望をあおるような書き方でなければ、影響力はまだ少ないと言えるだろう。

しかし現実には、現代社会に至っては、世の中に飛び交う情報の大多数が、エゴのために意図して他者をコントロールしようとする構造を持つようになってしまっている

このように、魂にとってはサバイバル的な環境とも言える現代社会だが、では、どうすれば魂の声を再び取り戻せるのか? を、次の項で説明していきたい。

魂の声を取り戻す方法

1:情報源からなるべく離れる

まずは情報源から距離を置くことで、恣意的な情報操作を遮断する必要があると思う。
なぜかというと、そういった情報というのは感情をあおったり、印象に強く残るように意図して作られている。
人間の心をコントロールするテクニックが駆使されている情報に触れ続けているままの状態では、自分自身に手綱を取り戻すことはとても難しい。

でも、現代社会のこの構造では、完ぺきにそのようにするのは不可能に近いと思う。だから現状だと、"なるべく"で良いので距離を置くしかないだろうなと私は思う。

2:積極的に自分の声を聞く時間を持つ

ひとり静かに自分の内面と対話する時間を持つようにすること。
この時間がなければ、そもそも自己の声を聞くことなんて不可能に近い。

自然の中、ひとりになれる部屋、どこでも良い。
他人からの干渉を受けない場所で、ただ静かに沈黙の時間を持つ。

それは、瞑想であってもいい。リラックスして、ボーッとしているだけでもいい。
あるいは、心に浮かぶ言葉を紙でもPCでも、書き出しても良い。

そうやって、自分の内面と向き合うことが大切だ。

最後に

正直に言うけれど、今のこの社会構造というのは、そもそも魂の声が聞けない方向になるようにできていると思う。
とにかく環境を賑やかにして、様々な情報につねにさらすことで、その情報を発信している人々にとっての、都合の良い言論を構築しようと、あちこちから働きかけ続けられているような状態だ。

そのような社会に身を置いているのだから、聞こえないことって至って当然で、むしろ、聞くことができることのほうが、上手に心身をメンテナンスできていると言っていいくらいだと思う。

でも、こんな社会だからこそ、どうか自分の魂を見失わないように、ひとりひとり自己の声を大切にしてほしいなと私は願っている。